かぐや様は告らせたいは駄作だった?ラブコメの問題点を検証する

ヤンジャンのラブコメキングとして覇道を突き進んだかぐや様。

しかし、最後まで文句のない面白さだったかは疑問が残ります。
果たしてかぐや様は駄作だったのか?やはり付き合ってからは蛇足なのか?

一大ブームを築いた作品の栄枯盛衰を語っていこうと思います。

作中イベントの振り返りと感想

作中のイベントを大雑把に分けるとこんな感じになります。

  • 花火大会
  • 体育祭(石上の決意)
  • 文化祭(ウルトラロマンティック)
  • 氷かぐや
  • 修学旅行(早坂騒動)
  • 石上&つばめ編
  • 四宮家お家騒動

この中で文句なしの名作と言わしめたのが文化祭編です。
御行とかぐやの恋愛頭脳戦のクライマックスとも言えるイベント。

しかし、そこからの展開はやや暗雲が立ち込めることになりました。

シリアス一辺倒はやはり胃もたれする

仕方ない面もありますが、重い設定を消化するためにシリアス一辺倒になったんですよね。

  • かぐやの中の四宮の血との和解(氷かぐや)
  • 石上のいじめ問題
  • 四宮財閥の暗部の消化
  • 竹取物語のオマージュ

早い段階で危惧されていた激重設定。これが2人が付き合ってから一気に表面化します。

付き合って終わりになるわけがないんですよね。
とにかく四宮家の設定が重荷になっていた節があります。明るくなりようがありません。

赤坂先生もそれを知ってか知らずか父の雁庵と兄の雲鷹にとっつきやすい属性を付けました。
まあ、それならなぜ序盤の内に雁庵に良いイメージを持たせなかったのか疑問ではあります。

早坂がストレートにクソ親父って言っちゃってますもんね。無理やで、もう。

石上編は必要だったのか

結構な割合で描かれている石上編。
裏主人公と言うことで、石上の成長を楽しみにしていた読者もいたことでしょう。

しかし、あくまで主人公は御行とかぐやです。その2人の話を削ってまで必要だったのでしょうか。

言えね。体育祭編は好きだったんですよ。とにかく御行がカッコよかったので。
その結果、石上は前を向けた。2人の友情として最高の展開でした。

ただ、それ以降は御行はそんなに関わってないんですよね。もう自分が手を差し伸べる必要はないと。

そういうことで、つばめや大仏、ミコなどを軸に話は展開していきます。
会長から巣立ったという点は納得できますが、読者としては御行との絡みを見たかったなと。

ミコの存在で石上がツバメに振られるのが既定路線だったのもつらい。
どう頑張ってもハッピーエンドにならないのになんかよくわからない感じでめでたくなりました。

スピンオフならわかりますが、本編で主役を省くのはなんだかなというのが感想です。

四宮家お家騒動は既定路線ゆえ納得

竹取物語の流れ的にかぐやが学校を去るのは納得です。まあ、そうだろうなと。
なので、ここのシリアスは覚悟していたんですよ。

ていうか、かぐやに関するシリアスは全部受け入れていたと思います。

氷かぐや編も賛否両論ありますが、僕は楽しく読めましたし満足感もありました。
やっぱ主役が出るってのはそれだけ意味があったんだなと。つくづく思いましたね。

会長の存在が読者をひきつけていた

かぐや様のすべてはこれに尽きると思います。
とにかく御行が好きで、彼を慕っているみんなが好きだったんです。

  • ラブコメ主人公としては珍しくかぐや様だけを見続ける一途さ
  • シリアスではイケメン具合を発揮し、読者さえも虜にする
  • それでいて不器用で努力をしなければ何もできない未熟さ

生徒会メンバーはみな闇を抱えていますが、それを御行が救っていきます。

会長の偉業
  1. 花火大会でかぐや様を見つけ出す
  2. 生徒会総選挙でミコの想いを引き出す
  3. 体育祭で石上を叱咤激励する

誰が見ても最高の御行です。文句のつけようがありません。

もちろん他のキャラクターもカッコイイですし、可愛いです。

でも、僕らが見たいのはカッコイイ会長なんですよね。それだけなんです。

それも会長の力で解決することがです。
正直、修学旅行から一介の高校生では何もできないイベントばかりです。活躍らしい活躍ができなくなりました。

結果、会長の活躍度合いの減少に応じて作品の熱も冷めていったのです。

やっぱ付き合ったらゴールなのかもしれない

こう思っちゃいますよね。
付き合ってからのイチャラブは見たいですけど、それも少なかったですし。

エピローグ的にやってくれたらなと思わないでもない。
あくまで僕らはラブコメを読みたいのであって、ヒューマンドラマを見たいわけではないというか。

最後に

間違いなく名作で、楽しんで読んできました。
ただ、コメディからのシリアス路線はどうにも受け付けられなかったのが正直な感想です。

赤坂先生が原作の推しの子も絶賛重々しいので、こういうのが好きな人以外はキツイだろうなあと。

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